「マー君!」
春輝の声にハッとなり
俺は最後の立ち位置に着いた。
そして、ファンに手を振りながら
瞬間移動で3人と俺の部屋に。
俺は春輝を睨みつけ
手を引っ張って
部屋の外に連れ出した。
「春、どういうことだよ!」
「え? 何のこと?」
とぼけるんじゃねぇよ。
この世界に
蓮見を連れてこられるのなんて、
オマエしかいねぇだろ!
「なんで蓮見が、
魔法界にいるのかって聞いてんだよ!」
俺の怒鳴り声に、
ビビる気配すらない春輝。
「だってマー君。
超満員のライブをはすみんに見せたいって
言ってたから、招待しちゃった」
と、甘え混じりの笑顔。
「目が覚めたら、魔法界にいましたって
感じにしといたから。
はすみんは、夢だって思っているかもね」
魔法界に招待しちゃった。って、
なんだよそれ!



