「綾星と雅は? 知ってるわけ?」 「うん。 やっと魔法界に行けるって、 はしゃいでたよ」 だろうな。 雅と綾星には、ガキの頃から 『魔法界に連れてって』って さんざん言われてきたし。 俺が魔法界の王子だってことは 春輝と雅と綾星。 それに、春の家族しか知らない。 まさか雅たちを 魔法界に連れていく日が来るとはな。 「演出に、 マー君の魔法を思う存分使っていいって。 マー君パパが」 オヤジも、グルかよ。