「お母さん、ありがとうね」 俺の異変に気付いたのか 春が、クララを 部屋の外に追い出してくれたけれど。 心配そうに俺を見つめる春から 視線を外さずにはいられない。 「マー君、何があったの?」 「は?」 「大みそかの夜。 何かあったんじゃないの? はすみんと」 今日まで何も聞いてこなかった 春輝の優しさが、心に沁みて。 瞼の裏がカーっと熱くなる。 情けない顔なんて 春輝に見られたくなくて。 ローテーブルに、顔をくっつけた。