つい、春輝に
文句ばかり言っちゃうけど。
こんなやり取りに
マジで助けられている俺。
そんな恥ずかしいこと。
幼馴染の春輝に、言えねぇけどな。
「明日から
学校のリュックにつけてこうね」
「ムリ……」
「マー君、お願いだから」
春輝の甘えタイムが始まった。
どうせ、
俺が『いいよ』って言うまで
俺の背中に張り付いてくるんだろ?
オマエこそ、幽霊かよ?
ま、可愛いから許してやるけど。
「離れろよ」
「マー君が、
リュックにつけるまで、離れないから」
こんなコントみたいなことを
していると
「入ってもいい?」
「いいけど」
ドア越しの声に、
不愛想な声を返した俺。
トレイを持って入ってきたのは、
春輝の母親のクララだった。



