☆蓮見side☆

 ルルルル ルルルル



 朝を告げるアラームが、鳴り響いて。

 いつものように、枕元に手を這わせ。
 ガサゴソ。



 ん? 

 スマホがない?



 回転がのろまな脳みそ。

 開くのを嫌がっている目蓋。


 幽霊のようにフラフラしながら
 ダイニングテーブルにたどり着く。



 もう、わかったから。

 起きているから。


 
 独り言をスマホにぶつけ。

 アラームを切って、またベッドに。

 おやすみなさい、と頭まで布団をかぶって。
 


 ひゃ!!!


 
 とんでもない自分に、やっと気がついた。