「マトイ、何、この本?」 ヤベっ! 蓮見には見せられねぇ本だし! 「さわんな!」 「あ……ごめん」 つい、声を張り上げてしまった俺に シュンと肩を落とした蓮見。 俺を出迎えてくれた時と同じ 悲し気な光を、瞳に宿している。 何してんだよ。俺。 風呂から出て せっかく蓮見の笑顔が戻ったのに。 また、そんな暗い顔をさせてさ。