「マトイ……寝ちゃったの?」
眠りを誘う癒し声が、耳に届いた。
大好きな声。
心地良くて。
目を閉じてもっと聞いていたい。
「寝るなら、ベッドで寝て。
体、壊すから」
寝る? このまま?
は!!
俺、いつの間にか寝てんじゃん!!
自分で自分にビックリして
慌てて瞳を開けた。
ソファに寝そべったまま、見上げると。
俺の真上に
ふんわりとした笑顔の花が、咲いていた。
「マトイ、毎日お疲れ様」
蓮見が、俺の頑張りを
分かってくれている感じがして
嬉しさが込み上げてくる。
でも。
素直に喜びを表現できない性格は
子供の頃から、ちっとも変ってねぇ。
「別に、疲れることしてねぇし」
ふてくされた態度の自分にがっかり。
好きな子をイジメる、小学生かよ。
俺様は。



