『眉間にシワを作りなさい!』と 慌てて脳に命令。 お腹に力を入れ。 私は、ドスの効いた声を張り上げた。 「私へのクリスマスプレゼントなんて、 用意する暇があったら。 ダンスステップ、死ぬ気で覚えなさいよ!」 『なんなのよ。今日のレッスンは? 講師の先生を、がっかりさせないで!』 と、怒鳴り声を足したけれど。 「いらねえなら、燃やすけど。そのアルバム」 仏頂面のマトイの口から吐き出され。 私の脳はパニック状態。 も……も……燃やす? このアルバムを??