「あっ……
おはよう……マトイ……」
自分でもよくわからないものを、
ごまかしたくて。
ひきつった笑顔を
マトイに向けてみたけど。
尖った目と視線が絡み、ビクリ!
マトイ、怒ってるっぽいけど。
昨夜の私……
とんでもないことを
マトイにしちゃったのかも……
「昨日の私…… 大丈夫だった?」
「は?」
「酔っぱらっちゃったみたいで……
記憶……なくて……」
心の中を探るように
マトイを見上げてみたけれど。
マトイの瞳は
相変わらず、氷のように冷たい。
「酒入ると、人格変わるんだな。蓮見は」
ひぃえ??
私、どんな人格になっていたわけ??
飲んだくれオヤジみたいに
若者が嫌がるくらい
ネチネチお説教しちゃったとか?
ま……まさか……
お腹にマジックで顔を描いて、
はら踊りしちゃったとか??
昨夜の私は
人として許される範囲内だった?
怖い。怖い。
凍え死にそうなほど
体がブルブル震えてきたし。



