あ、そうだ。

 マトイに、見せてあげなきゃ。



「マトイ、見たい?」



「何をだよ?」



「私の宝物」



「別に……」



 明らかにウザがっているマトイ。



 そんなこと、気にも留めず。

 マトイの腕を、私はギュって掴んだ。



 そしてマトイを引っ張ったまま

 フワフワな脳みそで、仕事部屋に行った。