ポチポチとカラオケの機械をいじりながらそう呟く。

…翔ぜんぜん楽しそうじゃない。

まぁ無理もないよね。

わたしが勝手に連れだしたから。

『私ねずっと翔が好きだったの』

長年の想いを翔にぶつける。

「ごめん。俺は結愛が好きだから」

だと思った。

けど言えてスッキリ。

これでわたしも次にいける。

ふと、わたしたちの部屋のドアから視線を感じた。