もう離さないでね

プラプラと2人でお店をまわっていると

___「聖那?」

ソプラノ声がきこえた。

聖那を呼んだその人はとても綺麗な人だった。

茶髪で美人さん。

だれ?このひと。

「香織」

香織【かおり】と呼ばれたその人。

あたしを見るなり、意味深に笑った。

「久しぶりだね。元気??」

まるであたしのことなんて空気。

「うん。…ってかなんでここにいるの?」