もう離さないでね

『そー。きちゃった』

てへっと笑ってみる。

「ごめんだけど、俺彼女いるから。もうこういうことしないでくれる?」

そう聖那が女の子たちに釘をさす。

聖那、あたしの気持ち分かってたのかな?

「じゃあ行こう」

優しく手を引かれる。



廊下は人で溢れかえってる。

「どこ行こっか」

うん〜今はあんまお腹すいてないんだよね。