もう離さないでね

その調子でなんとか午前の授業は終えた。

ふぅ…やーっとお昼。

あ、聖那のとこ会いにいこっかな〜

それよりも先に翔にちゃんと言わないとね。

『翔、話があるんだけど。来てくれない?』

真剣な顔でいうと、察したのか翔がこういった。

「付き合ってんだろ?知ってる」

やっぱり朝ので気づくよね。

「結愛の気持ちは分かったから。これからも友達としてよろしく」

『…うん。よろしく』