「…はぁ、ほんと最悪」



次の日のHR。
私はため息と最悪という言葉を一人連呼していた。



昨日私は偽名にスマホに嘘をつきまくって、そしてその一つの嘘があの人にバレた。



お菓子あげるから内緒にしててなんて、絶対内緒になんてされない。



でもあの時はパニックになっててあれしか思いつかなかったし!?



あの人チャラそうだし口軽そうだから、昨日アドレス聞いてきた男にスマホ持ってないのが嘘だって言いそう……



でもお菓子あげたし……ってここで考えてもやっちゃったことは変えられないのに…!



机に肘をつき頭を抱える。
ちなみに澪には今日の学校に来て早々に怒られた。



まぁ澪が怒るのは全然怖くないんだけど…って問題はそこじゃなくて!



「……ん……ゃん……未来ちゃん!」


「…っ!…え?」