「・・・・・・・・なんだ今の夢は。」







朝から最悪か。







タイスケとは、高校時代にすでに別れている。








3年も経って夢に出てくるなんて










しぶといやつ。








グラグラする頭を無理やり起こし、ベッドから起き上がった。













「あらもも、おはよう」







リビングにはすでに朝食が準備され、
それを弟とお父さんが食べているところ。






「姉ちゃんクマすげえよ。」



「うっさいなー。深夜まで課題してたんだよ」









クソ生意気のこの弟はしんたって名前。










「てか時間やばいじゃん!!!!!!」






今日は1限から授業が入っていて、





もう家から出なければ間に合わない時間だ。












「やばいやばいやばいやばいやばい」






一気にご飯を食べ、歯を磨き、一枚で何とかなるワンピースを着る。







「あーーーー。髪だけ、」







急いでいても必ずサラサラに纏まっているストレートにする。








髪だけは、ね。









眉毛を描き、まあまあ化粧してる風に見える発色のいいリップを塗り、










私は急いで家を出た。