『俺と付き合ってください!』


そう私に言ったのは紛れもない目の前に立つ男の子───暁 太陽くん。

彼は学内でも凄く有名で、名前の通りオレンジ色のサラサラした髪、パッチリとした二重に薄い唇、誰が見ても格好良い、と評価される容姿


そんな彼が、どうして─────────



「あ、いや、違う!

友達に、なりたいんだ」


そう、あたふたと慌てながら訂正の言葉を発する彼は、嘘を言っている風には見えなくて

そんな彼の隣で彼の親友───山本 翔くんが彼の肩を組みこう言った


「な、なんだよ友達かよ...太陽、お前女の趣味変わったかと思ったぞ」