なかなかのズタボロっぷりだな。
『よう。遅かったな。』
懐中電灯の灯りを顎に、
可能な限り虚な表情で
ゆっくり振り返りながら
オッサン2人に語りかけた。
『ぎゃあああああ!!』
『んのおおおおおお!!』
おお♪面白いくらい
ひっかかったな(笑)
ムンクばりの顔で絶叫して♪
『何してんだよ!?
このブス!!』
『黙れ!!腰を抜かしながら
偉そうにすんな!悪徳弁護士。』
『なんだとっ!?…つぅーか、
…重蔵、お前大丈夫か?』
ブローカーに至っては
気絶しそうだ。
『ああ…っで?ウチの
マネキンはどこだ?』
『それなら、そこで
勤務中だけど。』
井戸の底で、高校の制服を着て
死体のフリをしている物体を
指して言えば。
『ああっ!!オマエ!!ウチの
ハニーに何てことしやがる!』
…ずっと不思議だったけど
コイツのマネキンへの
執着がハンパない。
向こうじゃ、マネキンって、
そんな貴重品なのだろうか?
『イッテェな!!アタマ
バシバシしばくな!!』
『うるせぇ!そもそも
誰のせいでこうなってると
思ってんだ!!』
ブローカーの手を払い
抵抗をすれば、狭い配管の中
取っ組み合いになる。
『狭い所なんだから、
抵抗すんじゃねぇよ!』
『黙って殴られるバカが
いると思ってんのか?!』
掌を合わせ押し合い、
私に至っては体格差を
カバーする為、足まで使い
距離を稼ぐ。


