最後の一夜が授けた奇跡

今までの感謝も、今までの愛も、まだある膨らみきった愛も・・・すべてを贈るように・・・

長く長く・・・この夜が止まればいいと願いながら・・・


律樹は私からのキスに何も返してはくれない。
いつものように抱きしめ返してくれない。

ただ、体をこわばらせている。


ありがとう・・・


私は律樹から唇をはなして、律樹の頬を両手で包み込んだまま言う。

彼の瞳から目を離さずに。

この想いが伝わるように願いながら。