最後の一夜が授けた奇跡

今は律樹の実家に預けてみてもらっている大切な命。

「転ぶなよ?」
「大丈夫だよ」
「いや、季里のどんくささはよく知ってるから。」
「大丈夫だって。」
律樹と手をつなぎながら私たちは歩き出す。

「いや、大丈夫じゃない。生まれるまでは過保護さMAXにしないとな。」
「いつも過保護さMAXじゃん。」
「そうか?」
「そうだよ。ねぇ、どっちかな。」
「男かな、女かな。」
「どっちがいい?」
「どっちでもいいに決まってんじゃん。無事に生まれてくれたらどっちでもいい。」
「そうだね」

ついさっき病院で二人目を妊娠していることが分かった私たち。