最後の一夜が授けた奇跡

どきどきしながら私は彼の髪についた雪を払った。

「ありがとう」
「・・・いいえ。」

お互いに少し恥ずかしくなってぎこちなくなる。

そのまま、しばらく私たちは黙って軒下からふり続ける雪を見つめていた。






少しあたりが暗くなった時、沈黙を破って話をしたのは、彼だった。