最後の一夜が授けた奇跡

「おはよう!」
まずは彼に挨拶をするところからはじめた。

「えっ!?」
はじめはコントのように私の声に驚いていた彼も、次第に私からのあいさつに笑ってくれるようになった。


周りを気にしながらも挨拶を返してくれるようになった彼。


寂しそうな顔を見たくない。

彼の笑顔が見たい。

ただその一心だった。

切なく、寂しそうに笑わないで。無邪気な顔で笑ってほしい。
心から笑ってほしい。