最後の一夜が授けた奇跡

この感情に名前を付けるとしたら、それはほかのなんでもない。


『愛』だと。



「愛してる。」
ささやかれるその言葉に、私の心にしまい込んでいた想いが一気にあふれ出す。


「私も・・・愛してる・・・」
私の言葉に抱きしめられていたぬくもりが少し離れる。

「迎えに来たんだ。」
「・・・」
「もう離れない。ずっとそばにいる。愛してる。」
まっすぐに私を見て告げられるその言葉に、私はずっとずっと流すことがなかった涙が流れた。