最後の一夜が授けた奇跡

ここは予約した人だけが使えるプールがあり、私をここに連れてきてくれるときは多岐川はこのプールの予約も入れてくれている。

私以外誰もいない。

着替えを済ませると私は一人でプールをひたすら泳ぐ。

いつも・・・こうしてここに来るとき・・・


私は水の中に思い切り顔をつけて泳ぐ。

水の中でだけは、”私”でいられる。

誰も見ていないこの場所でだけは私は”私”でいられる。


いくら泣いても誰にもその涙を見られない。