最後の一夜が授けた奇跡

桔平を預けて私はキッチンへ向かう。

ソファに向き合って座るお義父さんとお義母さん。
その正面の律樹はやっぱり緊張した顔をしている。

何とか間に入らないとと、私はすぐにお茶の用意を始めた。

お義父さんの好みは濃い緑茶。
お義母さんは薄い緑茶。

律樹は合わせて緑茶でいいか。

用意をしてソファの前のテーブルにお茶を出す手が少し震えた。

私だって緊張する。

どうしても律樹のお義父さんのイメージは厳しくて、怖い。