「季里っ!大丈夫か?」
急に視界が真っ白になり、体から力が抜ける。




律樹が私の体が車いすから落ちないように支えてくれている。





「季里っ!しっかりしろ!」





遠くで律樹の声を聞きながら、私は薄れていく意識の中、私たちの奇跡を守りたいと強く願った。