最後の一夜が授けた奇跡

律樹は医師に病室に泊まってもいいかどうかを聞いてくれた。

医師は快く承諾をしてくれて、律樹は私と一緒に病院の個室で簡易ベッドを用意してもらい一緒に過ごせるようになった。

「詳しく入院中のこれからのスケジュールはあとから看護師が持ってきますので。」
「よろしくお願いします。」
ベッドに横になっていて頭を下げられない私の分まで律樹は深く深く頭を下げて医師にお願いをしてくれた。


今の私の状況からして、いつ出産になってもおかしくはないこと。
なるべく私のお腹の中で大きくなってくれるように、しばらく入院をして私は絶対安静を伝えられた。

なんだってする。

この奇跡を守るためなら。

なんだって。