「状況に変化があったらすぐに連絡してくれ。それから救急車の要請して。これから俺は現場に行くから携帯に!」
俺は早口で秘書に告げてから携帯を握りしめて45階へと向かった。

もしものことを考えて階段をひたすら降りる。

非常用の階段には人があふれてて、俺はかき分けながらひたすら急ぐ。

全身がこんなにも不安で恐怖で震えるのは初めてだ。

季里・・・どうか無事であってくれ・・・


気持ちが焦ってころげ落ちそうになりながらも俺はひたすら走った。

階の表示が45階に近づくにつれてさらに俺は緊張してしまう。


どうか・・・どうか・・・・