最後の一夜が授けた奇跡

「・・・わかりました。これまで通りのお付き合いをよろしくお願いします。」
代表は立ち上がり俺の前に立つ。

俺が顔をあげると、俺の前に手を差し出した。


会社は違っても代表も大きな運命を背負っていることは俺と変わらない。

プライドだって必要であれば、背負っている守るべきもののために捨てる覚悟が代表にも、俺と同じようにある。


俺はすぐに手を伸ばして代表のしわの深い熱いくらいの熱を孕んだ手を握った。


「よろしくお願いいたします」
改めて頭を下げる俺に代表は悔しそうにつぶやいた。