最後の一夜が授けた奇跡

季里の表情は微笑んで入るけど、最近少し張り詰めたような表情をすることがある。
季里だって不安なんだ。

彼女にそんなおもいをいつまでもさせたらいけない。

俺は精一杯明るくするようにしている。

大丈夫だと季里が安心できるように。

実際は全然大丈夫じゃない。
それでも信じていれば、頑張れば結果はついてくるかもしれない。

小さな体で俺の背中に手をまわす季里も、頑張る俺の力になろうとしてくれているのが伝わる。

「今日はカレーライス」
俺の好物を作り、待っている季里。
家の中はいつだってきれいで、俺の着ているシャツは毎日季里がアイロンをかけてくれている。
しわひとつないシャツだ。