今、立ち止まったらだめだ。


俺は気合を入れながら立ち上がり、契約案を自分の机に投げおくとさっそく仕事にとりかかった。

新しいブランドの店舗イベントに関する企画が大詰めになっている。

その確認作業に追われながら、新しいことを考えていた。

それは【ASAKAWA】の新店舗案だった。

まだ誰にも言っていない。この内容が分かってしまえばそれこそ足元をすくわれるかもしれない。

ないないで動き始めている企画案。
もしもこれが功を奏せばきっと石川財閥にも勝てるはずだ。


朝から晩まで俺は仕事に打ち込んだ。