まるでもう一度律樹の口から名前が呼ばれることを待っていたかのように、私の体が反応してしまう。
返事もうまくできないまま振り向くと、律樹が私の方を見ていた。
いつもはうまくかわせているのに、久しぶりに律樹に名前を呼ばれて動揺している私はまともに視線を合わせてしまった。
「さっきはごめんな」
「へ?」
「いやな思いさせてごめんな」
あの夜以来初めて私の名前を呼んだ律樹。
あの夜以来初めて・・・私にしか見せてくれなかった・・・余裕のない表情をしている。
仕事をしている律樹からは想像もつかないような、儚げで切ない表情に、心が震える。
「いいえ。」
私はそれしか言えずに社長室を明らかに慌てて出た。
これ以上律樹の目を見られない。
声を聞けない。
返事もうまくできないまま振り向くと、律樹が私の方を見ていた。
いつもはうまくかわせているのに、久しぶりに律樹に名前を呼ばれて動揺している私はまともに視線を合わせてしまった。
「さっきはごめんな」
「へ?」
「いやな思いさせてごめんな」
あの夜以来初めて私の名前を呼んだ律樹。
あの夜以来初めて・・・私にしか見せてくれなかった・・・余裕のない表情をしている。
仕事をしている律樹からは想像もつかないような、儚げで切ない表情に、心が震える。
「いいえ。」
私はそれしか言えずに社長室を明らかに慌てて出た。
これ以上律樹の目を見られない。
声を聞けない。



