モニターにうつるその人に、私は一気に全身の血の気がひいた。




そこには石川財閥の令嬢、石川睦美が険しい表情で立っていた。


急に現実に戻ったような感覚。


まだ律樹は戻ってきていない。



私は大きく深呼吸をしてから、玄関へ向かいカギを開けた。