そして翌日。
私は律樹と一緒に役所へ向かい、正式に婚姻届を提出し、泉崎季里から、朝川季里になった。


私たちはほとんど言葉を交わさなかった。


うんん。


胸がいっぱいで言葉にならなかった。


これが新しいはじまりだとわかっている。


でも、まずはここまでたどりつけたということをかみしめて、想いがあふれて言葉にならなかった。