「まずは熱下げないとな。」
「うん」

落ち着く律樹の声に、私はいつの間にか眠ってしまった。

何度か目を覚ますとそこにはいつの間にかシャワーを浴びた律樹も寝ていた。

私に腕枕をして、寄り添って寝ている律樹。

片方の手は私のお腹に触れている。

大きなあたたかい手。

まるでお腹の子を一緒に守ってくれているような律樹の手。

私は安心してすぐにもう一度眠りに落ちる。


”大丈夫”

私はその日から焦ることをやめた。