「少しお腹出てきたかな?」
「少しだけね」
「大きくなれよー」
「律樹に似たら大きいねきっと。」
「俺生まれた時4000グラム近かったらしい」
「え?」
他愛もない会話で笑い合える。

そんな幸せな時間も、律樹の努力あってこそだ。

それから数日後、律樹は大手アパレルメーカーとの契約を決めて帰宅した。

相当うれしかったらしくすぐに電話で報告してくれた律樹。

その話を聞いて律樹の父である理事長が、もう一度私と会ってくれることになった。