最後の一夜が授けた奇跡

女でひとつでここまで育ててくれたその背中。
いろいろなことがあっても母は私が不安にならないようにぶれずに、堂々としていてくれた。

それがどれだけ大変なことか。
私にはまだ半分もわかっていないと思う。

久しぶりに母と話をして、母の力をもらったような気がした。

『子供は自分で生まれてくる力をもってるんだから。季里がしっかりとして、その子を支えるだけの力をつけないとね』
「うん」
『季里のことだから、めそめそしたり、体調が悪くて悲観的になってるんじゃないのー?』
「・・・なんでわかるのよ」
図星だ。

『わかるに決まってんでしょーあんたの母親なんだから。』
「すごいね、お母さんって」
母はすごい。