最後の一夜が授けた奇跡

私は自分の頬をバチンとたたき、気合を入れなおしてから、給湯室に向かった。

紅茶を淹れてもう一度届けないとならない。



私はこの会社に就職した時から秘書課に配属されている。

大学では律樹は経済学部で私は文学部だった。

この秘書課は10名ほどの社員からなっていて、男性が圧倒的に多い。

いちを私の位置づけは”社長秘書”だけど、ほかにも男性2名が社長秘書として配属されている。

私は主に接待の時の付き添いと、社長のスケジュール管理だった。

お客様を思うと早くしなければならないお茶の用意も、本当はいきたくないと思ってしまう。