最後の一夜が授けた奇跡

寝る間も惜しんで律樹がどれだけ苦労をして契約をとったか、分かるからこそ私は余計に泣かずにいられなかった。

そんなに一人で頑張ってたの・・・?

私のために・・・

新しい命のために・・・


「あと1店舗だけ、まだ決まってない。いろいろあたってはいるけど、契約するテナントだって、こだわりたいだろ。適当には決められない。」
「・・・」
「もう少し待ってほしいんだ。俺のこと信じて、待ってほしい。絶対にもう1店舗契約とるから。ちゃんとした利益につながるような店舗。」