最後の一夜が授けた奇跡

落ち着くリズムでとんとんと肩をたたきながら、律樹は私は話せるように、待ってくれている・・・。

私は律樹の肩にもたれるようにした。

「お腹、痛くないか?大丈夫か?」
近くにあったブランケットを私のお腹にかけてくれる律樹。
それでも私の肩を抱き続けてくれる。

「大丈夫・・・」
「そっか。」


しばらく律樹に肩を抱かれながら、私は口から想いを言葉にして発することにためらったり、なんと言おうか考えていた。

「私がもっと律樹と釣り合える人間だったら・・・律樹はこんな想いはしなくて済んだのにね・・・」
「・・・」
私が想いをすべて言えるように律樹はあえて返事を返さない。