さっと私の体を抱き上げて「また軽くなってんじゃん。せつなくなる。もっと太れ。」とつぶやきながら、ベッドに座らせてくれた。

私をベッドに座らせると、近くにあったティッシュをとり、涙を拭いてくれる。

「どうした?どっかしんどい?」
その言葉にも首を横に振る律樹。

「季里?言わないとわかってやれないこともあるんだぞ?」
「・・・」
「どうした?」
「・・・」
私の横に座り、律樹が私の頬に触れながら、自分の方を向かせる。

「季里が倒れた日くらいからかな。いや、その少し前からかな、お前、様子おかしいだろ?何があった?何が季里を不安にさせてる?俺か?」
妙に鋭い律樹。私がどんなに繕おうとしてもやっぱり律樹にはわかってしまう。