すぐに戻ってきた律樹の手には大きな茶封筒があった。

「婚姻届け、もらって来た」

少し照れたように笑う律樹に、私はうまく返事が返せなかった。

「疲れただろ?帰ろうな。」
再び律樹に支えられながら車へ戻る私。

律樹は私の持つ母子手帳が入っている封筒と、婚姻届けの入っている封筒を重ねてダッシュボードの上に置いた。



このまま・・・進んでいいの・・・?

そんな思いが何度も頭の中でぐるぐるとまわっている・・・。