最後の一夜が授けた奇跡

次の日の朝。

私は急激な吐き気で慌ててトイレへ駆け込んだ。

その物音に律樹がすぐにあとを追ってトイレに来た。

胃の中のものをすべて吐き出してもなお気分の悪い私。
「季里?大丈夫か?」
トイレの扉の前から声をかけられても返事できない。

強烈な吐き気に私はめまいすらした。

吐くときに、気を付けていたのにかなりお腹にも力が入ってしまい、お腹も張ってくる。

お腹が張るという感覚がいまいちわかっていなかった私。
でも、カンカンに張っているお腹に、これがそう言うことかと理解した。

冷や汗をかいて少し手が震えてしまう。