最後の一夜が授けた奇跡

「いいよ。律樹疲れてるのに、大丈夫だから。」
「だめ。季里の体は一人の体じゃないんだから。」
そう言って私の足をマッサージしてくれる律樹。
申し訳なくてその手から逃れようとしても律樹の力にはかなわない。

しかも・・・

昔から律樹はマッサージが上手で、眠気というつわり中の私は簡単に眠りに落ちてしまう。

結局律樹にマッサージしてもらい心地よくなった私は簡単に夢の世界におちてしまった。


ふと目を覚ますと律樹もぐっすりと眠っている。
律樹の部屋のベッドの半分ほどのサイズの私のベッド。

私の体を気遣って端によって寝ている律樹から離れて、私はベッドの端に寄ろうとすると、すぐに律樹にグイっと引き寄せられて結局元の位置に戻ってしまった。