最後の一夜が授けた奇跡

「ふふっ。違う。なんか頼もしく見える。」
「そうか?」
「うん」
「もっと頼ってくれよ。父親になったらもっと頼れる父親になりたいからさ。それまで修行だな。」
全身に律樹の声が響く。

その心地よさに目を閉じた。

「寝るなよ?」
「寝ないよ。さすがに立ってまで寝られない。」



そう言っていた私。
ご飯を簡単に済ませて、シャワーを浴びたあと、椅子に座り髪を乾かしてもらっているときにコクリコクリと居眠りしてしまい、律樹にすきをついて写真を撮られた。