最後の一夜が授けた奇跡

1秒でも1㎝でも離れることが惜しく感じながら、体を重ね口づけを繰り返す。

私はその大きな背中に両手をまわして、抱きしめながら、あふれる涙を気にせず、律樹との今までの時間を思い出しながら、そのぬくもりを求め続けた。

律樹も、少し乱れた呼吸のまま私を抱きしめ続ける。

何度も耳元で「愛している」とささやきながら。





私たちはこうして・・・最後の夜を越えた。

お互いのぬくもりをわけあいながら・・・。