最後の一夜が授けた奇跡

『俺はあきらめない』という律樹の言葉を。

私に何ができるだろうか。


そっと律樹の顔に触れる。

筋の通った鼻。
意外と長いまつげ。

太い眉。

温かい頬・・・。

無防備な律樹の寝顔。

愛おしさがこみあげる。


私はそっと自分のお腹に触れた。

この奇跡を守るため、私にできることはなんだとうかと考えながら。