最後の一夜が授けた奇跡

「それに今は季里が俺たちの奇跡も持ってる。」
律樹が私の額に自分の額をつける。

「愛してる。季里。」
私は静かに瞳を閉じた。

「結婚しよう」
もう一度ささやかれる言葉に、私は小さく頷いた。

プロポーズに返事をした私に、律樹は幼い子供のように満面の笑みを見せ、キスをした。








これから私たちを待つ試練に今だけは目をつぶり、今一緒にいられる幸せをかみしめた。