「え? なゆ、し、下はいてないんだけど……」
「見えてないからいいよ」
「よくないよ⁉」
「いいから早く飲んでください?冷めるんで」
たしかに利人のスウェット大きいから、お尻まで隠れて見えないかもだけど!
スースーするし、ちょっと動いたら見えちゃいそうだし。
そもそも……
「利人見たでしょ……」
「なにを?」
「着替えさせるとき……」
「あー、やむを得ず?」
「〜〜っ、ばかたれ‼」
手元に枕があったら投げてた。
お布団があったら頭まで引き上げてた。
「うアーン! お嫁にいけない!」
「行かなくいいよ」
「だまれアホ利人…あっちいけ…うう〜っ」
「……お口が悪いことで」
雑になだめようとする右手が、頭をテキトウにポンポンする。