目を擦りながら階段を下りる。 「おはよー」 キッチンに立って朝ごはん作っている嶺緒に声をかければ、料理をしていた手を止めてこっちをみた。 「はよ。よく寝れたか?」 夜眠れない私を心配して、毎回この質問をしてくる嶺緒は相当な過保護だと思う。 「んー」 「顔は?洗ったか?」 「洗ってくるー」 すでに覚めた目を開け、洗面所に行く。